これは、絵を描いている人なら一度は考えることだと思います。
私自身も、20世紀から試行錯誤しながら絵を描き続けてきました。
独学でずっと描いていた時期もありますし、高校時代が美術専攻で鉛筆デッサンなどを習ったこと、またお稽古事的にイラストのスクールに通っていた時など対面の教室に通って大きく変わった実感もあります。
この記事は、「これさえやれば必ず上手くなる」という正解を断言するものではありません。
私自身が長く描いてきた中で、そしてイラスト講師として生徒さんたちを見てきた中で、絵が上手くなるために大事だと感じていることをまとめたものとなります。
絵が上手くなるために、ひとりでもできること
資料を見て、自分の中にない形を取り入れる
まず大事なのは、資料を見ることです。頭の中だけで描こうとすると、どうしても自分の知っている形だけで描いてしまいやすいです。
目はアーモンドの形、パーの手はもみじ、リボンはキティちゃんのつけているような……と記号的な形になりやすいです。
写真や実物、好きな作品、服や小物、ポーズなど、資料を見ることで「自分の中にない形」を取り入れやすくなります。
何も見ないで描けると、時短になりそうだったり、なんとなく格好よく見えたりするかもしれません。
でも私は、資料を見ながら描くことは全然ズルではないと思っています。 むしろ、見ないでなんとなく進めるよりも、一度ちゃんと見て確認する方が、結果的に絵が早く良くなることも多いです。
手の形や服のシワ、髪の流れ、光と影の入り方などは、 頭の中だけで描こうとすると、思っている以上に曖昧になりやすいです。
資料を見るのは、答えを写すためというより、 「実際はどう見えるんだろう」と観察するため。 自分の絵に説得力を足していくための、大事な工程だと思います。
自分でポーズを撮って、見ながら描く
また、私は都度描き慣れたポーズでも必ずスマホ三脚を使って自撮りをし、それを見本に描くようにしています。手はこうなるんだ、顔はこうなるんだ、以外にも光と影のでき方、服のシワの見え方などさまざまな発見があります。

ちなみに写真を撮るときは、ノーマルカメラで、できるだけ遠目から撮影するとパースや比率が狂いにくく資料として使いやすくなります。
納得いくまで詰める
水墨画や似顔絵のように、一発勝負の良さがあるものや、納期・制限時間の中で仕上げる必要があるものもあります。ただ、普段の制作や練習では、サッと描いてサッと終わらせるだけでなく納得いくところまで詰めてみることも大切です。
丁寧に描くというのは、ただ時間をかけることではなく、「この形でいいかな」「この色で伝わるかな」「もう少し整えられるかな」と 自分の絵を見ながら判断する回数を増やすことです。
少し直して、比べて、もう一度資料を見るといった地道な積み重ねが、その時の作品のクオリティだけでなく、次に描く時の見る目や仕上げる力にもつながっていくと思います。
もちろん、毎回完璧を目指す必要はありません。
でも、「ここはもう少し良くできそう」と思ったところを一歩だけでも詰めてみる経験は、上達のためにとても大事なことです。
『形は取れてるかな?大丈夫かな?』
『まだできることはないかな?』
と全力を出し切って描くことで
『私ってここまでできるんだ!』と自分でも驚くクオリティの作品ができるかも。
遠くから見て、「見る人の目」に近づける
少し遠くから離れて見る。一晩置いてから見る。
休憩してから見る。
展示する絵なら壁に立てかけてみる。
SNSに載せる絵なら、実際の投稿画面に近い形でSNSのスクリーンショットに配置するなどプレビューしてみる。
そうすると、「描いている時の目」ではなく、「見る人の目」に少し近づけます。
そして『納得いかないけど何が原因かわからない』ところから課題が見えてくるので作品のクオリティを上げることができます。
一人で点を打つことの重要さ
もちろん、こうした工夫はひとりでもできます。むしろ、独学はとても大切です。
自分で描く時間、自分で調べる時間、自分で試す時間がないと、絵はなかなか自分のものになっていきづらいです。
ただ、独学の時期は私だったら正直しんどいです。
「この方向で合っているのかな」
「どこを直せばいいのかな」
「今やっている練習は意味があるのかな」
と分からなくなることもあります。
対面の教室で得られた、技術以外のもの
自己肯定感を保ちながら、少しずつ上達できた
対面の教室に通ってよかったことのひとつは、自分の絵を見てもらいながら、少しずつ前に進めたことです。ひとりで描いていると、できていないところばかり目につくことがあります。
でも、先生や周りの人から良いところを見てもらえると、「ここはできているんだ」と気づけることもあります。
私自身、「これでいいのかな……」と思っていた部分が 先生や仲間に「ええやん!」と言ってもらえて「これでいいんだ」と自信につながり心が救われた経験が何度もあります。
上達するためには改善点を見ることも大切ですが、同じくらい、自分の絵の良いところを知ることも大切です。
他の人の作品から、表現の幅が広がった
他の生徒さんの作品を見ることも、大きな刺激になりました。「こんな表現をしてもいいんだ!」
そんなふうに、自分だけでは思いつかなかった選択肢に出会えることがあります。
誰かの絵をそのまま真似するということではなく、「自分ももっと自由にやっていいんだ」と思えるきっかけになる感じです。
描く習慣と、継続したフィードバックができた
教室に通うことで、定期的に絵を描く時間を作れたことも大きかったです。「時間ができたら描こう」と思っていると、忙しさや疲れで後回しになってしまうことがあります。
でも、決まった時間に行く場所があると、自然と絵に向き合う時間ができます。
また、単発の添削だけではなく、継続して見てもらうことで前回からの変化や、自分では気づきにくい成長にも気づきやすくなりました。
朝のイラストアトリエを始めます
そんな経験もあって、心地よく描きたい絵を描ける場所を作りたいと思うようになりました。2026年9月26日(土)に、大阪・長堀橋で 少人数イラストレッスン「朝のイラストアトリエ」の初回モニター回を開催します。
イラストを習ってみたいけれど、人と比べて落ち込んでしまいそうで不安な方。
休日に描こうと思ってもダラダラしてしまうという方。
描きかけの作品を見てもらいたい方。
これから少しイラストを始めてみたい方。
そんな方にも、気軽に来てもらえる時間にできたら嬉しいです。
まとめ
独学の時間は、私自身しんどいと感じます。合っているのか分からないまま、同じところをぐるぐる描き続けていた時期もありました。
それでも、その手探りの時間があったからこそ、見てもらった瞬間に「これでよかったんだ」と一気に線につながった感覚があります。
独学で頑張っていなかったら、あの瞬間はなかったと思います。
なので今度は、私がその場所を作る番だと思いました。
2026年9月26日(土)、大阪・長堀橋で「朝のイラストアトリエ」の初回モニター回を開催します。
よければ詳細をのぞいてみてください▼▼
English summary
This article is about what I personally think is important for improving illustration skills: using references, taking your own pose photos, refining your artwork, and receiving feedback.
I also share why both self-study and face-to-face illustration classes can be helpful. I will hold a small illustration workshop, “Morning Illustration Atelier,” in Osaka on September 26, 2026. This workshop will be held in Japanese.
